「2011年薄型大画面テレビホットユーザー調査」完成のご案内 | トピックス | 株式会社リックリサーチ
2011/04/25 [マルチクライアント調査 国内市場]
PRESS RELEASE
2011年7月6日
《 2011年薄型大画面テレビホットユーザー調査 》
《 第１回３Ｄテレビホットユーザー調査 》
アナログ停波＆エコポイントが需要を強力に牽引／３Ｄテレビは課題を残す
株式会社リックリサーチ（所在地：東京都文京区湯島3-7-7リックビル、代表取締役：小原哲郎）は、32型以上薄型テレビ購入者(2010年2月～2011年1月まで)と３Ｄテレビ購入者(2010年4月～12月まで)を対象とした二つの調査を実施しました。「薄型大画面テレビホットユーザー調査」は2003年に開始して以来、毎年継続し今回で9回目を迎えます。また、「第１回３Ｄテレビホットユーザー調査」は、従来調査ではカバーしきれない３Ｄ関連の設問を充実することを目的に実施されました。
【１】 アナログ停波やエコポイントが需要を牽引するが商品志向は落ち込む（薄型大画面テレビ調査より）
薄型大画面テレビの購入動機は「アナログ停波」「エコポイント」が圧倒的に強くなり、「これまでのテレビが故障」といった代替需要や「大画面」「高画質」など商品志向の動機が大幅に減少した（図表１）。実際、エコポイントの影響でテレビの購入時期を早めた人は76％と多く、制度改定直前の11月購入者では90％に達した（図表2）。大半はブラウン管テレビからの買替えとなるが、薄型テレビ(液晶／プラズマ)からの買増しも2割弱程度存在する(図表3)。
図表1： テレビの購入動機（複数回答抜粋）（％）
図表2： エコポイントの影響（抜粋）（％） 図表3： 以前のテレビタイプ（買替え・買増しベース）（％）
【２】 ３Ｄテレビは殆どの人に認知されたが比較の対象にならなかった（薄型大画面テレビユーザー調査より）
３Ｄテレビを買わなかった人の９割以上が３Ｄテレビを認知していたが、候補として考えていた人は僅か3％であった。価格やコンテンツ不足も理由のひとつだが、「メガネ」が大いにネックとなっている（図表4）。
図表4： ３Ｄテレビ検討状況／３Ｄテレビを購入しなかった理由（３Ｄテレビ非購入者ベース）（％）
【３】 ３Ｄテレビというより「メーカー最高画質のテレビ」という認識が強い（３Ｄテレビユーザー調査より）
３Ｄテレビの購入者は、全ての人が最初から３Ｄを目指していたわけではなく、「３Ｄメガネ同梱」タイプ購入者でも「買うつもりはない」「考えていなかった」が計３割以上存在。さらに、購入した後でも「３Ｄテレビ」を買ったという認識は36％に留まり、むしろ「メーカー最高画質のテレビを購入した」という人の方が多い。この傾向は、「３Ｄレディ」タイプを購入しまだ３Ｄ未対応の人において顕著となる（図表5）。
図表5： ３Ｄテレビ購入者の検討初期段階における３Ｄ購入意向／購入したテレビに対する認識（％）
【４】 日常的に３Ｄ映像を見る人は少ない／コンテンツ不足が課題（３Ｄテレビユーザー調査より）
３Ｄコンテンツが不足している状況もあり、３Ｄテレビを購入しても日常的に３Ｄ映像を見る人は少ない。そのコンテンツ不足に対して、「２Ｄ～３Ｄ変換」を実施する人は少なく、また３Ｄカメラを所有する人も僅か数％であることから、パーソナルコンテンツを３Ｄで楽しむことが普及しているとも言い難い（図表6）。
図表6： ３Ｄ映像の視聴頻度（％）
実際３Ｄテレビ購入者にとっては、２Ｄ～３Ｄ変換映像や自分で撮った３Ｄ映像より、しっかり３Ｄで作りこまれた映像を見たいというニーズが強い（図表7）。従って、３ＤのＢＤコンテンツが普及しない限り、３Ｄテレビの本領は十分に発揮できないものと考えられる。
図表7： ３Ｄテレビ購入者の今後３Ｄに関してしてみたいこと（複数回答）（％）
【2011年薄型大画面テレビホットユーザー調査： 調査概要】
■ 調査対象者： 2010年2月から2011年1月までの薄型大画面テレビ（32型以上）対象機種購入者
■ 調査実施期間： 2011年2月14日～3月22日
■ 調査手法： 郵送による対象者の自記入方式
■ サンプリング方法： 全国の大手家電量販店様から、ご協力を頂き購入者をリストアップ
■ サンプル数： 発送数：3700件 有効回収数：1812件（有効回収率：48.97％）
【第1回３Ｄテレビホットユーザー調査： 調査概要】
■ 調査対象者： 2010年4月から12月までの３Ｄテレビ対象機種購入者
■ 調査実施期間： 2011年1月18日～2月4日
■ 調査手法： 郵送による対象者の自記入方式
■ サンプリング方法： 全国の大手家電量販店様から、ご協力を頂き購入者をリストアップ
■ サンプル数： 発送数：2000件 有効回収数：1037件（有効回収率：51.9％）
【本調査に関するお問合せ先】
株式会社リックリサーチ マーケティング企画部
住所： 東京都文京区湯島3-7-7 リックビル
電話： 03-3834-8420（代表）
e-mail: info@ric.co.jp
