「2011年欧州コンパクトデジカメユーザー調査」完成のご案内 | トピックス | 株式会社リックリサーチ
2011/05/31 [マルチクライアント調査 海外市場]
PRESS RELEASE
2011年7月6日
《 2011年欧州コンパクトデジカメユーザー調査 》
ユーザー特性は成熟化を示すがFacebook活用など発展も見られた
株式会社リックリサーチ（所在地：東京都文京区湯島3-7-7リックビル、代表取締役：小原哲郎）は、コンパクトデジタルカメラを2010年に購入した欧州四ヶ国(英仏独伊)在住者を対象とした調査を実施しました。当調査は2009年の第1回調査に続き、隔年実施の方針に基づき、この度は第2回調査の実施となります。
【１】 デジタルカメラの新規購入者が減少し積極的な購買行動が弱まる
調査対象となった欧州四ヶ国(英仏独伊)全ての国において、デジタルカメラを初めて購入する新規層が前回調査(2009年実施)より減少し、二次需要層(買替え／買増し)が中心の市場となった。また、コンパクトデジカメの購入動機においても「高性能なデジカメが発売されたので」等といった商品志向の動機が全ての国で減少し、逆に「以前のデジカメが故障した／無くした」といった消極的な動機が増加傾向を示している。更に、購入時における参考情報において「メーカーのホームページ」「カメラ専門誌の記事／レビュー」が減少傾向を示しており、能動的な情報行動が弱まっている（図表１）。
図表1： コンパクトデジタルカメラの購入形態／購入動機／参考情報（％）
【２】 欧州は「パーティー」による購入動機が目立ち、撮影画像のFacebook活用が増加
コンパクトデジカメの購入動機のトップは「旅行」であり、これはアメリカや日本における調査でも同様の結果が見られた（「2010年米国コンパクトデジカメユーザー調査」「第16回デジタルカメラホットユーザー調査」*の結果より）。ただし、アメリカや日本と異なり、欧州では「パーティーやイベント」を契機とした購入が比較的上位を占めている（図表2）。
こうした「パーティー」等コミュニケーションニーズと結びついている為か、欧州ではコンパクトデジカメの撮影画像を「Facebookに掲載」する人が増加し、Facebook先進国アメリカの水準に近づいている様子が窺われる（図表3）。
図表2： コンパクトデジタルカメラの購入動機（複数回答上位抜粋）（％）
図表3： コンパクトデジタルカメラの撮影画像のFacebook掲載（複数回答抜粋）（％）
【３】 スマートフォンによるデジタルカメラの撮影機会への侵食が認められた
欧州のコンパクトデジカメ購入者におけるiPhoneとAndroid系スマートフォンの使用者は計２割を占めるが、これらスマートフォンユーザーは、従来型の携帯電話を使用しているユーザーよりコンパクトデジカメを活用する場面が若干減少し、代わりにスマートフォンを使用するケースが増える。例えば、「ブログやホームページ」に使う為の撮影画像にコンパクトデジカメを使用する人は、カメラつき携帯電話使用者（63％）よりiPhoneユーザー（54％）の方が少なかった。逆に「ブログやホームページ」用の写真にiPhoneを活用する人はiPhoneユーザーの45％を占めるのに対し、カメラつき携帯電話の写真を活用する人は12％と少ない（図表4）。
図表4： iPhone・カメラつき携帯電話使用者における撮影機器別に見た撮影画像の用途（複数回答抜粋）（％）
【調査概要】
■ 調査対象者： 2009年4月以降発売された日米韓主要メーカーのコンパクトデジタルカメラを2010年1月～11年1月に購入した人
■ 調査実施期間： 2011年2月10日～3月7日
■ 調査手法： インターネットによるオンライン調査
■ サンプリング方法： パートナー会社の登録モニターから対象者を国勢調査の性年齢・居住地区分に基づいた層別抽出行いサンプリングを実施
■ サンプル数： 有効回収数：3036件
*「2010年米国コンパクトデジカメユーザー調査」：
株式会社リックリサーチが2010年9月に実施したコンパクトデジタルカメラ2009年10月～2010年9月購入者を対象とするオンライン調査。有効サンプル数1549件。
*「第16回デジタルカメラホットユーザー調査」：
株式会社リックリサーチが2011年1月に実施したコンパクトデジタルカメラ2010年7月～12月購入者を対象とする郵送アンケート調査。有効サンプル数2023件。
【本調査に関するお問合せ先】
株式会社リックリサーチ マーケティング企画部
住所： 東京都文京区湯島3-7-7 リックビル
電話： 03-3834-8420（代表）
e-mail: info@ric.co.jp
