2012/01/30 [その他:トピックス]
PRESS RELEASE
2012年1月
《 インターネットの利用に関する国際調査 》
株式会社リックリサーチ(所在地:東京都文京区湯島3-7-7リックビル、代表取締役:小原哲郎)は、パソコンでインターネットを利用している人を対象に、「インターネットの利用に関する調査」を日本/アメリカ/ドイツ/台湾/ブラジルの5つの国と地域で実施しました。
※以下、台湾についても便宜上「国」と表記しています
【1】「ノートパソコン」「従来型の携帯電話」によるインターネット接続が他国より多い日本
インターネットに接続するために使用する機器は、各国とも携帯電話やスマートフォンよりもデスクトップやノート型のパソコン使用の方が多いという共通した結果が見られる。但し、詳細なタイプ別に見ると、各国概ね「ノートパソコンよりデスクトップパソコン」、「従来型の携帯電話よりもスマートフォン」によるネット接続が多い傾向を示すのに対し、日本ではノートパソコンや従来型の携帯電話の使用率が上回る。特に従来型携帯電話によるネット接続は他国を大きく上回っており、“ガラパゴスケータイ”と呼ばれるほど発展してきた日本の3G携帯電話の充実ぶりが窺える。(図表1)
図表1: インターネットに接続するために使用する機器/複数回答・項目抜粋(%)
【2】米・独国に比べパソコンでのWi-Fi接続が低調な日本も、スマートフォンでの環境整備は進む
Wi-Fiでインターネットに接続していると回答した割合を接続に使用する機器別に見ると、ノートパソコンでは、「移動中」の利用が多いアメリカや「会社や学校」での利用が4割超となる台湾・ブラジルで約7割に上る。ドイツもノートパソコンによるWi-Fi接続は7割に上るが、外出先でのノートパソコンのネット接続が1割程度に留まっており、Wi-Fi環境の普及は家庭内にて先行している様子が窺える。
日本はパソコンでのWi-Fi接続こそ1割に留まるが、スマートフォン使用者におけるWi-Fi接続率は5か国中トップ。携帯電話の通信キャリア主導によるWi-Fi環境整備の実態が浮き彫りとなっている。(図表2/図表3)
図表2: インターネットへの接続方法「Wi-Fi接続」の割合/複数回答・抜粋(%)
※各機器利用者ベース
図表3: ノートパソコンを使ってインターネットへ接続する場所/複数回答・項目抜粋(%)
※ノートパソコンを使ってインターネットに接続する人ベース
【3】海外でのSNSコミュニケーション潮流に対し、短い言葉で思いを表す“Twitter”文化の日本
日本以外の各国で「Facebook等のSNS」の利用率が半数以上なのに対し、日本は3割に留まっている。但し、「Twitter等の短文投稿サイト」の利用はブラジルに次いで高く、特にスマートフォンでの利用に限定すると6割に上り、5か国中トップとなる。ネット上でのコミュニケーションがSNSと短文投稿サイトに“棲み分け”されるような状況にあることに加え、日本語は漢字表現によって短文投稿サイトの文字数による制約を受けにくいことが、両者の棲み分けをより顕著にしている要因なのかもしれない。(図表4/図表5)
図表4: デスク・ノートPC/携帯・スマホ/タブレットを使用して利用するサイト・サービス/複数回答・項目抜粋(%)
図表5: スマートフォンを使用して利用するサイト・サービス/複数回答・項目抜粋(%)
【4】クラウドサービスは新興国で特に高い利用意向。セキュリティ対策が普及への鍵
クラウドサービス(オンラインストレージやワープロや表計算といったアプリケーションソフト)の利用意向は日本で約6割。台湾は9割、ブラジルは8割と新興国でより高い利用意向が示された。先進国でのインターネット利用が一般的なのに比べ、新興国において現状インターネットを既に利用している人は、先端的なユーザーが中心となっている様子が窺える。(図表6)
クラウドサービスに対する印象は「ネットに接続すればいつでも利用できる」「本体の記録容量を消費せずに済む」といったポジティブイメージが各国とも上位に挙げられる。但し、「流出や不正アクセスなど、セキュリティに不安」との声も上位に挙がっており、これらは現在クラウドサービスを利用している人ほど特に高くなる傾向が見られる。今後のクラウドサービスの発展にはセキュリティ対策が不可欠であるといえる。(図表7/図表8)
図表7: クラウドサービスに関する印象/複数回答・上位項目(%)
図表8: クラウドサービスに関する印象「流出や不正アクセスなど、セキュリティに不安」回答割合/複数回答項目・抜粋(%)
【調査概要】
■ 調査対象者: デスクトップパソコン/ノートパソコン/従来型の携帯電話/スマートフォン/タブレット端末のいずれかでインターネットを利用している、18歳~64歳男女個人
■ 調査対象国: 日本/アメリカ/ドイツ/台湾/ブラジル
■ 調査実施期間: 2011年11月10日から11月30日
■ 調査手法:インターネットによるオンライン調査
■ サンプル数: 有効回収数: 5ヵ国合計 1518件
日本 303件
アメリカ 304件
ドイツ 304件
台湾 304件
ブラジル 303件
【調査項目】
インターネット接続に利用する機器/ネット使用場所(機器別)/ネット接続方法(機器別)/利用サイト・サービス/利用頻度(サイト・サービス別)/接続時間(機器別)/クラウドサービス利用意向/クラウドサービスに対する印象/性別/年齢
【調査結果データ販売】
本調査結果のクロス集計データ(エクセル版)を有償にて頒布いたします(9万円/税別)。下記お問い合わせ先までご連絡ください。
【本調査に関するお問合せ先】
株式会社リックリサーチ マーケティング企画部
住所: 東京都文京区湯島3-7-7 リックビル
電話: 03-3834-8420(代表)
e-mail: info@ric.co.jp