「2011年欧米デジタル一眼ユーザー調査」完成のご案内 | トピックス | 株式会社リックリサーチ
2011/12/05 [マルチクライアント調査 海外市場]
PRESS RELEASE
2011年12月
《 2011年欧米デジタル一眼ユーザー調査 》
米国では四人に一人、欧州では三人に一人がフィルム一眼レフ未経験者
株式会社リックリサーチ（所在地：東京都文京区湯島3-7-7リックビル、代表取締役：小原哲郎）は、デジタル一眼カメラ（ミラーレスタイプ含む）を2010年6月から2011年5月までに購入した米国及び欧州三ヶ国(英仏独)在住者を対象とした調査を実施しました。当調査は、米国で2009年から、欧州で2010年より実施されており、毎年実施する予定で調査が行われております。
【１】 フィルム一眼未経験者が増えユーザー特性が軟化
米国と欧州共にフィルム一眼の未経験が昨年度調査より増加し、米国では26％、欧州では33％に達した。また、「憧れ」によって一眼を購入する人が増え、カメラ専門誌でスペックを調べて、機能性能を重視する人が減った。（図表１）
スペックより「評判」を重視する人が増え、価格面への重視度も昨年度レベルをほぼ維持しており、全体的にユーザー層が軟化の傾向を示している。
図表1： デジタル一眼の購入形態／購入動機／参考情報／重視点（％）
【２】ミラーレス一眼の認知度が高まり「光学ファインダーが無い」ことへの障害が減る傾向
欧米全体でミラーレス一眼を「知らなかった／わからない」と回答した人は、2010年度調査の38％から本年23％まで低下し、すでに購入した人や関心を持った人が増えた。（図表2）
ミラーレス一眼を購入しなかった理由は、「光学ファインダーがない」ことが依然としてトップだが、昨年調査の27％から本年23％に低下し、２番目の理由「画質が期待できない」「価格が高い」「撮影機能や性能に不満」（全て19％）に近付いている。（図表3）
背景としては、フィルム一眼レフの経験者が減少し、「光学ファインダー」を体験したことがないユーザーが増えた結果、強いこだわりが減ってきていることが要因のひとつと推察できる。更に、「欲しいメーカー／ブランドではなかった」が22％から17％に減少、「対応レンズを持っていない」が18％から13％に低下し、フィルム一眼レフ経験者が減少することで、フィルム一眼時代になかった一眼カメラブランド（パナソニックやソニー）やフィルム一眼レフ時代のレンズ資産に起因する障害が低下したものと考えられる。
図表2： ミラーレス一眼の認知／関心度（％）
図表3： ミラーレス一眼の非購入理由／複数回答（％）
※ミラーレス認知・非購入者ベース
【３】 デジタル一眼で撮影した写真はFacebookによるシェアリングが拡大
デジタル一眼で撮影した写真の用途は、欧米共にFacebookへのアップロードが拡大している。特に米国では、「Facebookにアップロードする」が「パソコンの電子メールで画像を送信する」を抜いて本年度トップとなり、約半数のユーザーがFacebookによるシェアリングを行っている結果となった。また、米国ではプリント関連用途が旺盛ながらも、プリントして「人にプレゼントする」「フレームに入れて飾る」「アルバムに保管する」が昨年度調査から低下傾向を示している。
一方、欧州では「Facebookにアップロードする」が昨年16％から本年25％へと拡大したものの、依然としてシェアリング用途としては「パソコンの電子メールで画像を送信する」が40％と多い。また、プリント用途についても、昨年度とほぼ同様の傾向が続いており、極端な減少を示している訳ではなかった。（図表4）
図表4： 撮影画像の用途／複数回答抜粋（％）
【調査概要】
■ 調査対象者： 2010年6月から2011年5月末までに対象デジタル一眼（ミラーレスタイプ含む）を購入し且つ使用している米国、英独仏在住者。※中古品やギフト品は対象外。
■ 調査実施期間： 2011年6月14日から7月11日
■ 調査手法：インターネットによるオンライン調査
■ サンプリング方法： パートナー会社の登録モニターから対象者を国勢調査の性年齢・居住地区分に基づいた層別抽出を行いサンプリングを実施
■ サンプル数： 有効回収数： ４ヵ国合計 2610件
アメリカ 1019件
イギリス 511件
フランス 542件
ドイツ 538件
【本調査に関するお問合せ先】
株式会社リックリサーチ マーケティング企画部
住所： 東京都文京区湯島3-7-7 リックビル
電話： 03-3834-8420（代表）
e-mail: info@ric.co.jp
